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病院以上の外科治療

History of inguinal hernia and day surgery

鼠径ヘルニア手術と日帰り手術 ~1998年からのあゆみ~

病院以上の外科治療

当院の鼠径へルニア手術を希望して全国から来院される患者さんを受け入れていると、鼠径へルニアといっても難度の高い病態の患者が増えていることを感じるようになりました。

そこで、全身麻酔可能な手術室を完備した有床診療所「神楽坂D・Sマイクリニック」を2003年2月1日に開院することになったのです。

局所麻酔下での鼠径へルニア手術には限界があります。
肥満、陰嚢到達して癒着が強い、嵌頓、アレルギーのある方は日帰り手術の適応外です。

しかし、医学の進歩はこうした病態の患者の日帰り手術を可能にしました。

1996年に全身麻酔の導入・維持剤としてプロポフォールが日本で承認されました。
この薬は、1986年にイギリスで承認され、瞬く間に世界の市場を席巻したのですが、日本では10年遅れの承認となりました。

プロポフォール※1は呼吸抑制が少なく鎮静を得ることが出来ます。
当院では局所麻酔、Laryngeal tubeによる気道確保による吸入麻酔薬を使用しない自発呼吸下による全身麻酔法を麻酔専門医により開始しました。
自家麻酔で気道確保をすれば1人で麻酔と手術が可能となる素晴らしい方法です。
それまで適応外だった難度の高い鼠径へルニアでも十分に日帰り手術が可能な麻酔法と手術手技が始まりました。

しかし、問題は診療報酬の請求でした。

2003年2月以降の診療報酬は、手術手技料+全身麻酔管理料等で請求したところ、5月になって突然支払基金から「全身麻酔」は鼠径へルニアには認めないと、いかにも「上から目線」の書類が届いたのです。

その時点で基幹病院での鼠径ヘルニア手術の全身麻酔は、全例支払基金が認めていることを確認。

8月に支払基金で聞き取りに臨んだところ、「開業医が基幹病院のような麻酔法や手術をするな・・」という驚きの発言が飛び出しました。

東京都医師会の保険担当理事に相談すると、「正直に全例全身麻酔でなく少し泣いてでも硬膜外へ変更してmixして請求して下さい」。

支払基金と医師会の指導は、「開業医はそんなこと出来るはずがない」「請求を調整しなさい」ということでした。

開業医が病院並み、あるいは病院以上の医療を行ってはならない、ということです。

開業医であっても医学の進歩を取り入れ、技術を磨くことで患者のニーズに応えたいと考える私にとって、審査の常識は驚き以外の何ものでもありませんでした。この現実が私の良性疾患外科手術治療へのmotivationとなり、全国から私と同じことを考え始めている外科医にお集まりいただき「研究会」を立ち上げる契機となったのです。

※1 プロポフォール
プロポフォールは、全身麻酔や鎮痛剤に使用する麻酔薬のひとつです。

Motivation

“motivation”「モチベーション」何となく、はやり言葉になっています。

“動機付け”を辞書で引くと、「目標に向かわせる心理的な過程」とあります(大辞泉)。
同じ方向を向くための「心づもり」と言えばいいでしょうか。

1998年に「鼠径へルニア 日帰り手術」によって、それまでにない開業外科医の診療を始めました。
上々の成果に外科医としての充実感を覚えました。

工夫と苦悩の連続で2年が経ち、結果を日本臨床外科学会へ発表すると、全国の中堅、若手の外科医から多くの質問を受けるようになり、メールでのやり取りが毎晩の仕事になる日々が始まりました。
細かな質問から、おおざっぱな質問までさまざまですが、特に、このやり方で医療経営は成り立つのか?というものが多かったと思います。

1年以上も見学や質問攻めが続いて疲れ始めた頃、ふと立ち止まり考えました。

Motivationが同じ仲間が集まり、文殊の知恵を絞り出す勉強会があっても良いのでは…。

お声を掛けたところ6名の方に賛同をいただきました。
顧問として、本邦初の腹腔鏡手術を手がけた帝京大学の山川達郎教授にご就任頂き、ご指導を得て「日本短期滞在外科手術研究会」を立ち上げることにしました。

同じ方向を向いた、motivationを同じくする外科医の集団の結成です。

2005年3月には、第1回「日本短期滞在外科手術研究会学術総会」を私の生まれ故郷である東京・神楽坂で開催。
学会でも無名に近い、一開業医の執行が提唱した「日帰り手術」のキーワードに驚くことに全国から140名の医師、看護師、パラメディカル※1の方にお集まり頂いて研究会を開催。

慈恵医大の鈴木教授に特別講演をお願いして、終了後には40名以上の方々と打ち上げ。
正しくmotivationを感じる時間でした。

その後は、札幌、福岡、大阪、鎌倉、広島、名古屋、そして2012年は和歌山で開催。
次回は小倉での開催予定で、続々と、そして脈々と、短期滞在外科手術に同じmotivationを抱く外科医のネットワークが構築されてきました。

どこまで日帰りで出来るか、そのために何を考え、何を変えなければ成らないのか、尽きる事の無い会話、意見交換。

自らの試行錯誤を何一つ隠すことのないオープンな意見交換です。

誰かを否定することなく、お互いに自分を高めようとする研究会であり、私にとって「自分も向上出来る」と感じられる仲間を持つことができました。
全国の開業外科医のネットワーク作りの始まりでした。

※1 パラメディカル
医師や看護師の指示の下に医療業務の支援や医療機関の事務的な業務を行う医療従事者を言います。
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