そけいヘルニアQ&A
Iuguinal Hernia
そけいヘルニアQ&A
Qそけい・鼠蹊部とは?
A大腿部の付け根にある溝の内側部分で、解剖学的には恥骨の左右の外側・股関節の前方部にあたり、鼠蹊靭帯(鼠径靭帯)や動脈・静脈・リンパ管・神経などが走っています。股間を構成する重要な部分です。
Qそけいヘルニアになりやすい状況ってありますか?
Aふつうはお腹の圧が高くなる状態で簡単に出てしまうのがヘルニアの特徴ですので、疲れや風邪、座位などは直接関連性はありません。ただし、風邪でせきがひどいときにはお腹の圧が高くなるので、ヘルニアが出るきっかけになります。
Qメッシュという異物を身体に入れるのに抵抗があるので、組織を縫い合わせる方法で出来ないでしょうか?
A組織を縫い合わせる方法は、メッシュを使う方法と比べて、再発率が高く、慢性疼痛の発生率が高くなります。鼠径部ヘルニア診療ガイドラインによると、成人鼠径部ヘルニアに対しては、原則として組織縫合法は推奨されていません。但し、どのような治療方法をうけるかは、最終的には患者さまに決めて頂きます。十分に医師から説明を受けてから理解しての決断であれば、従来の筋肉を縫い合わせる方法も可能です。また、若年女性の場合や、メッシュ等異物による感染のリスクがあると診断された場合組織縫合法が有効な場合があります。
Q鼠径ヘルニアの手術費用は?
A鼠径ヘルニアの手術は、保険診療です。
患者さまの健康保険の種類・年齢等により、自己負担割合が変わります。
腹腔鏡を使う手術では、高額になりますが限度額証明により、一定額以上の負担はありません。
例をご参照ください。
※腹腔鏡手術の場合には、高額療養費制度により減額されることがあります。
詳しくは、国民健康保険の方は、市(区)役所、町(村)役場、それ以外の方は、健康保険証記載の保険者へお問い合わせください。
※使用する医薬品等によりご負担額が増減いたします。
Qそけいヘルニアの日帰り手術が希望ですが可能でしょうか?
A日帰り手術の先進国である欧米では、そけいヘルニアの手術は日帰り・一泊入院が基本になっているようです。日本でも日帰り手術が可能になっております。医療機関によっては日帰り手術しか選択できない事があります。
Q現在海外に赴任中で、帰国時に手術を受けたいのですが?
A当院では、年間十数例に方が一時帰国のタイミングで手術を受けられます。出来る限りご要望にお応えできるよう事前に調整が必要ですので、メールでのお問い合わせをお願い致します。
Qそけいヘルニア手術後、入院はできますか?
Aはい、入院治療センター 神楽坂D.S.マイクリニックは有床診療所ですので個室を含め7床の入院ベットがあります。約75%の方が一泊入院治療を受けられています。
Qそけいヘルニアが自然に治ってしまうことはないのでしょうか?
A大人のそけいヘルニアは自然に治ることはありません。手術により治療できます。また、脱腸帯等によって、完治する事は無く、長期間の脱腸帯は組織を固くし外科手術の妨げになる事がありますので、鼠径ヘルニアの初期症状があれば直ぐに受診下さい。
Q術後にせきやくしゃみをすると、そけいヘルニアが再発する可能性がありますか?
A確かにせきやくしゃみは腹圧をあげますのが、通常のせきやくしゃみ等で直ぐに再発する事は考えられません。但し、最低でも術後2週間は出来るだけ腹圧のかからない状態が望ましいと言えます。
Qそけいヘルニア術後に良くない動作はありますか?
A術後1ヶ月以内ですと、メッシュが身体の組織と十分に癒着していないので、腰を強く曲げる、腰をねじる、とびはねるといった動作は避けて下さい。ゴルフ等のスポーツも無理のない範囲で手術後1ヶ月後であれば、さほど気にする必要はないでしょう。
Q手術の傷跡は目立ちますか?
A腹腔鏡下の手術では、2センチ以下の傷跡で3ヶ所程度となります。皮膚を切開する手術の場合でも、3~5センチの傷になります。通常は時間とともに目立ちにくくなります。
Q腹腔鏡の手術を希望していますが可能でしょうか?
Aはい、当院では全ての術式に対応できる、機材・設備・スタッフの準備ができております。ただし、腹腔鏡下の手術では、通常の手術に比べ手術時間が長くなり、患者さんの病態や基礎疾患等により鼠径部切開法のほうが身体の負担が少ない事もあります。問診・視診・触診・CT、エコー等の術前診断により、患者さんに合った術式の説明と同意の上、決めさせて頂く事もあります。
お問合せ
分からないこと、相談したいこと、お気軽にお問合せください。
- 電話でのお問合せ
- 03-3235-9939
-
平日 午前9時~午後5時 土曜日 午前9時~午後12時
※日曜祝祭日は予約出来ません
- FAXでのお問合せ
- 03-3235-9941
- 24時間受け付けています。