日帰り手術が可能な理由
Iuguinal Hernia
日帰り手術を可能にするのは、日帰り手術に適した施設、必要な機材と設備。そしてそれを適切に扱う知識を持ち、責任感を持って、患者様が安心して治療を受けれるよう支えるスタッフです。
日帰り手術が可能な理由は大きく分けて2つあります。ハードウェア(施設・設備)要素と、ソフトウェア(手順や知識・教育)要素の2つです。
執行クリニックでは、右に記載した要素がそろっている環境、安全で快適な日帰り手術を提供できる条件と考えています。さらに当クリニックでは、そけいヘルニアに特化した日帰り手術を提供する事でその精度を高めております。
ハードウェア(施設・設備)要素
- 医療機関の施設が日帰り(短期滞在)に適していること
- 麻酔など日帰り手術を可能した技術が活用できること
- 治療に必要な機器(機材)、材料が整っていること
ソフトウェア(手順や知識・教育)要素
- 日帰り手術について、安定した手順が確立している
- スタッフの知識・教育のレベルが高く維持されていること
- 日帰り手術の実績と経験が豊富であること
- コミュニケーション能力が高いこと
ハードウェア(施設・設備)要素について
1. 医療機関の施設が日帰り(短期滞在)に適していること
日帰り手術を行う医療機関に求められる環境とは、機器とは別に、患者さまがゆったりとリラックスできる環境が必要です。 日帰り手術では短い時間の間に多くのプロセスがあります。それが例えば大部屋(4人部屋)で行われた場合はどうでしょうか。常に誰かがバタバタと出入りしている事になります。 リラックスどころか、他の患者さんに気を遣ってしまうことになりかねません。
執行クリニックでは、出来る限り個室を活用しているので、ゆっくりと過ごして頂けます。特に術後の時間を大切にできるように配慮することが質の高い日帰り手術と考えております。 また、一泊入院でもゆっくり過ごせる配置を考慮して運営しています。
2. 大事な事は麻酔法
日帰り手術を可能にしたのは、外科技術の進歩、患者様のニーズ、そして何よりも日帰り手術のための麻酔法の開発と言えます。 完成された①静脈麻酔と局所麻酔を併用、②病態により皆様が御考えに成るより軽い、薬剤 を極力減量した全身麻酔。それぞれの方々へ術前検査により十分にご説明後、最適の麻酔法を決定致します。勿論日帰り・短期滞在型手術での早期 社会復帰可能な選択です。
全く問題なく、10,000名を超える方々が当院の麻酔法にて日帰り、或は1泊入院でお帰りに成っております。
鎮静+鎮痛を基本に考え、より手術を御受けになる患者様に精神的にも身体的にもより負担の少ない麻酔法を選択しております。ご相談下さい。
3.治療に必要な機器(機材)、材料が整っていること
日帰り手術にはいろいろな道具や材料が必要です。執行クリニックは、脱腸(そけいヘルニア)に特化した専門クリニックです。特に成人男性の脱腸の治療に多く用いられるパッチやプラグなどのメッシュ素材には早くからこだわり、研究と追求を繰り返してきました。
執行クリニックでは、2006年からドイツへ赴き治療に使うメッシュ素材に求められる要求を勉強させて頂き、厚生労働省への認可申請に進んで取り組みました。そのメッシュ素材をいち早く導入し、多くの患者さまに安心できる素材を提供することが可能となりました。自ら必要な素材を求め、患者さまに届けるという熱い想いが実現しました。
他にも、確実な術前診断の為にエコー検査を導入し、更に客観性が高く術中にも画像情報としアシストできるCT検査も併用しております。特に問診・触診・視診に加えCT・エコーから得られる画像情報は、手術方法・機器・麻酔等の準備において重要であり、日帰り手術には欠かせないものになっております。また、その有用性を各種学会に発表しております。治療に必要な機器、材料を整える事が、患者さまの負担を抑え、よりよい日帰り手術を実現すると考えております。
ソフトウェア(手順や知識・教育)要素について
1. 日帰り手術について、安定した手順が確立している
日帰り手術は短期間の入院となりますので、手順の漏れや先送りはあってはならないことです。そのため、日帰り手術の当日のスキーム(計画)は細かく管理されております。 当日の流れは文書化され、スタッフ全員が理解しているので品質のばらつきが起こりません。医療のプロセスは「クリニカルパス」などと呼ばれ、時系列でスケジュール表としてまとめられています。 常に見直し、周知されてよりよいものに高められております。
2. スタッフの知識・教育のレベルが高く維持されていること
日帰り手術は、小さなミスも許されません。またそれ以上に判断する時間も重要な要素です。判断する時間を短縮するためには、スタッフそれぞれに正しい知識と自信が求められます。そのために執行クリニックでは、医療の知識レベルの向上はもちろん、日帰り手術に関する知識と経験を高めるために努めております。日帰り手術の研究会にスタッフ全員が参加し、研究素材として他のクリニックの発表を 聞くことや、発表を行っています。これは他の医療機関からの視線も熱い研究会で、日頃取り組んでいる日帰り手術に必要な知識や経験をクリニック全員で参加し発表しております。日本短期滞在外科手術研究会を主宰し、日帰り手術をコーディネートするDSコーディネーターも多数在籍しております。検査部門では消化器内視鏡技師、X線CT認定技師などの資格を持つ専任の技師が担当し、診断・治療に有益な医療画像情報の提供を行います。また、事務スタッフも短いながらも入院治療をお受けになる患者さまへの快適さを日々創意工夫し、全スタッフが日帰り手術のエキスパートとして研鑽しております。
3. 日帰り手術の症例実績が豊富であること
当クリニックはそけいヘルニアの日帰り手術の実績が10,000件以上の症例数を誇っております。単に数を増やすという目標設定ではなく、経験を積むことから生れるスキルアップのために安定した手術件数を積み重ねております。つまり、ひとつひとつの手術をしっかりと行い、安定した結果が生み出した実績です。
4. コミュニケーション能力が高いこと
日帰り手術は短期間の治療です。患者さまと接する時間も一般の医療機関の入院と比べて短くなります。そんな中で、患者さまとスタッフのコミュニケーションが少ないと、患者さまは不安に感じられます。不安は不信感にもなりかねません。当院では、患者さまとのコミュニケーションを大切に考え、不安を取り除くために最大限の心配りを実現しております。